初秋の韓国美膳料理教室レポート

ご訪問頂きありがとうございます。

醸研究所の醸せ師hikarinです。

前回、手作りコチュジャンからのコチュジャンカレー鍋で夏の暑気払いをした気温もどこへやら。

朝晩すっかり冷え込み、冷たい雨が降る度に寒い季節へ進んでいますが、皆さん体調崩したりしてませんか?

さてすっかり遅くなりましたが9月最初の韓国美膳料理教室のレポートです。

まだまだコロナ予防として少人数での開催。
マスクや消毒スプレー、常時換気をしつつお料理はデモンストレーション形式で開催しました。

前回作ったコチュジャンをベースに旬の果物を加えてピビンタレを作り、胡瓜や人参、紫キャベツ、スープの出汁とったササミの身、そこに日本でポピュラーな揚げさんを入れるのがポイント!!
この揚げさんの甘さがタレの辛さとええ感じなんですわ~(*´▽`*)
更に更に、きっとどこの家庭でも余っているだろう素麺を使いきるレシピでもあるのは主婦にも嬉しい!!
お素麺がボリューム&栄養満点おかずに大変身!!

そしてキンパ(キンパム)!!
もともと日本の海苔巻きが韓国へわたり人気となり、今では韓国のソウルフードとなったのがキンパ。
幸枝先生曰く「具はなんでもOK!」で、先生の一押しはナムルキンパということもあって、豆モヤシ、ニンジン、ほうれん草、ぜんまいなど先生が準備してくれたナムルを使って巻き巻き。
さらにゴボウがアクセントになる焼肉キンパ、懐かしの魚肉ソーセージと沢庵で巻くソウルキンパ、みんな大好きツナキンパなど、好きな具材でオリジナルキンパを巻きました。

ピビン麺の具にもなったササミで取った出汁をベースに、トマトと溶き卵のサッパリスープには韓国の魚醤カナリエキス!!
カナリエキス嗅いだことある人はわかると思うけど、匂いがね・・・かなり・・・強烈です!!
これ入れて大丈夫⁉って思うけど、魚醤というだけあって入れると深い味わいに!!これは美味い!!
不思議と匂いは感じなくなるので安心してください(笑)

オクラキムチとチヂミを作って完成!!
せっかくなので私オススメのマッコリも食前酒に♡

マッコリ=韓国の濁り酒のイメージが強いですが、実は日本生まれののご存知ですか?

近代焼酎の父、麹の神様と呼ばれた初代河内源一郎さんは広島の醸造蔵の長男として育ち、発酵の道へとすすむため大阪の醸造学校へ行くのですが、家業が傾き大学進学をあきらめ大蔵省の役員となり鹿児島、宮崎、沖縄の味噌や醤油の製造指導をすることになります。

1923年(大正13年)に河内白麹菌(学名:アウペルギウス・カワチ・キタハラ)を発見するのですが、当時は誰も見向きもしてくれなかったそうですが、麹研究を熱心な源一郎さんはカワチ菌発見から7年後の昭和6年に大蔵省を退職し、河内源一郎商店を創業します。

研究に邁進し改良に改良を重ねた麹菌の評判はたちまち九州全土を席巻し、事業はどんどん広がり、昭和14年頃には朝鮮や満州へと販路を拡大、源一郎さん自らも焼酎造りの指導も行ったそうです。

しかし空襲で自宅兼工場が全焼。
その時に源一郎さんがとった行動が後に韓国マッコリを広く知らしめるきっかけとなったそうです。

昭和20年の夏、源一郎は工場の焼け跡に悄然と立っていた。
横には戦前から種麹の製造を手伝ってきた韓国人の従業員がいた。
源一郎は言った「君なあ、もうこの菌を持って韓国に帰りなさい。韓国で河内菌を広めてや。」
その韓国人は河内菌を手土産に韓国に帰り事業を成した。
今では韓国の焼酎の殆どがこの河内菌で造られている。
それだけではない。韓国のどぶろくマッコリも河内菌で造られているのだ。
韓国でも源一郎に敬意を表してカワチキンと呼んでいる。

お味噌や醤油は中国や朝鮮半島から伝わったと言われていますが、マッコリや海苔巻きなど日本から伝わったものも多くて、そんな歴史背景を知るとさらに食は楽しくなりますね!!

ぜひ一度源一郎さんのマッコリ飲んでみてください

よくあるマッコリよりもあるコース度数低めで飲みやすいですよ。

 

次回 韓国美膳料理教室は11月17日(火)10:30~13:30
(満席につきキャンセル待ちに切り替えてのご案内となります。)
テーマは「韓国美膳弁当」です。
お楽しみ♡

 

最後までお読みいただきありがとうございました。
醸せ師hikarin@醸研究所

 

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